カタログは海を越えて。

国立新美術館では、海外では入手が非常に困難な日本の展覧会カタログを、海外の日本美術研究の拠点機関に寄贈する事業「JAC(Japan Art Catalog)プロジェクト」を行っています。当館が開館する前の1995年にさかのぼるこのプロジェクトは、趣旨に賛同する全国の美術館や博物館から提供していただいた日本の展覧会カタログを、海外の4つの機関に寄贈する、というもの。
海外に渡ったカタログは、日本研究のための貴重な資料に。4つの機関および世界的なオンライン蔵書目録でこれらの資料の情報が公開されています。4つの機関にとどまらず、図書館間相互貸借サービス(ILL)を通じて、他の機関でも広く利用されています。
3階アートライブラリーの一番奥の書棚(右側)には、寄贈先の機関から当館に返礼として寄贈された日本美術のカタログが並んでいます。訪れた際にはぜひ手に取って、交流の“輪”を感じてみてください。