JACプロジェクト
「JAC(Japan Art Catalog)プロジェクト」とは、海外では入手が非常に困難な日本の展覧会カタログを、海外の日本美術研究の拠点機関に寄贈する事業です。
JACプロジェクトは、1995年、国際交流基金と(財)国際文化交流推進協会(ACEジャパン)の共催事業としてスタートしました。国内で開催される展覧会のカタログを2部ずつ収集し、1部は北米日本研究資料調整協議会(NCC)が公募・審査した米国の拠点に寄贈、もう1部はACEジャパンが1996年に東京赤坂に開設した展覧会カタログ専門図書館、「アートカタログ・ライブラリー」に収蔵して、日本の美術研究者に公開しました。
2004年10月、JACプロジェクトは、「アートカタログ・ライブラリー」の約20,000冊の展覧会カタログとともに、当館に引き継がれることになりました。 当館では、下記の4つの機関に対し、プロジェクトの趣旨に賛同する国内の美術館や博物館などから提供していただいた日本の展覧会カタログを、1年に1回のペースで寄贈しています。
これらの展覧会カタログは、各寄贈先の各機関で活用されているだけでなく、オンラインの蔵書目録(OPAC)や総合目録に登録され、図書館間相互貸借サービス(ILL)などによって、他の機関でも活用されています。
また、こうした当館の活動に対し、返礼として、寄贈先の各機関から、海外で開催された日本美術の展覧会カタログが当館に寄贈されています(「JAC IIプロジェクト」)。当館では、アートライブラリーの書架にJAC IIコーナーを設け、その一部を公開しています。
当館でのJACプロジェクトは、日本の展覧会カタログを海外に寄贈する一方的な事業から、資料を通じた国際文化交流事業へと広がりを見せているのです。
なお、JACプロジェクトでは、個人の作品集や論文集等は発送の対象外となります。また、個人の方からの海外への発送依頼には対応しておりませんので、ご了承ください。
協賛企業・団体
当館の海外に向けて美術情報を発信する活動に対し、以下の企業からご協賛いただいております。
住友化学株式会社
三井不動産株式会社
鹿島建物総合管理株式会社