美術館のご紹介
活動方針
国立新美術館は、芸術を介した相互理解と共生の視点に立った新しい文化の創造に寄与することを使命に、2007年、独立行政法人国立美術館に属する5番目の施設として開館しました。以来、コレクションを持たない代わりに、あらゆる国や地域の人々がさまざまな芸術表現を体験し、学び、多様な価値観を認め合うことができるアートセンターとして活動しています。具体的には、国内最大級の展示スペース(14,000㎡)を生かした多彩な展覧会の開催や、美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、さまざまな教育普及プログラムや国際文化交流の実施に取り組んでいます。
事業内容
1 展覧会事業
―さまざまな芸術表現を紹介し、新たな視点を提起する美術館
- 全国的な活動を行っている美術団体等に発表の場を提供します。
- 現代美術を中心に、デザイン、ファッション、建築、マンガ・アニメなど、さまざまな分野における新しい表現を紹介し、同時代の芸術の振興に努めます。
- 現代にふさわしいテーマや知見に基づいて、さまざまな時代や地域の美術を紹介します。
2 情報資料収集・提供事業
―情報や資料の収集・公開を通じて人と芸術をつなぐ美術館
- 20世紀後半以降の展覧会カタログを中心に、資料の収集・整理を行い、アートライブラリーで提供します。
- 国内の展覧会に関する情報を収集・蓄積し、ウェブサイトで提供します。
- 日本の近代以降の美術研究に資するさまざまな資料を収集・編成し、公開します。
3 教育普及事業
―参加し交流し創造する美術館
- 講演会やシンポジウム、ギャラリートークを実施します。
- アーティストによるワークショップやトークにより、アートを楽しみ、アートについて語りあうための場を提供します。
- 鑑賞の体験をより豊かにするためのプログラムや、美術館建築の工夫について学ぶツアーを実施します。
- インターンシップやボランティア・プログラムを実施して、文化芸術を通した未来の人材の育成に努めます。
4 国際連携事業
―世界に開かれ、世界に伝える美術館
- 世界各地の美術館、大学、アーティストや企業と連携し、さまざまな事業を展開します。
- 国際機関や各国大使館との協力を通して、国際的なネットワークを築きます。
- 国立新美術館の活動を、広く世界に発信します。
沿革
国立新美術館は、1978(昭和53)年に美術関係者から出された「首都東京に公募展に必要な新しい美術館建設」の要望等を受けて設立準備が進められました。
2007年の開館以来、東京国立近代美術館・国立工芸館、国立西洋美術館、国立映画アーカイブ、京都国立近代美術館、国立国際美術館とともに、2001(平成13)年に発足した独立行政法人国立美術館によって運営・管理されています。
- 1999(平成11)年
- 文化庁が「新国立美術展示施設(ナショナル・ギャラリー)(仮称)設立準備委員会」を設置
- 2000(平成12)年
- 文部科学省が設計業務を黒川紀章・日本設計共同体に委託
- 2003(平成15)年
- 設立準備室を設置 全国公募により、正式名称を「国立新美術館」に決定
- 2006(平成18)年
- 竣工 「独立行政法人国立美術館 国立新美術館」として機関設置
- 2007(平成19)年
- 1月21日開館
歴代館長
- 林田 英樹
- 2006(平成18)年7月~2011(平成23)年12月
- 青木 保
- 2012(平成24)年1月~2019(平成31)年3月
- 逢坂 恵理子
- 2019(令和元)年10月~