国際シンポジウム「リビング・モダニティ―過去・現在・未来」
リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s 開催記念
- 開催予定
- 展覧会関連
- どなたでも
- 通訳あり
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国立新美術館では、「リビング・モダニティ 20世紀の住まいの実験 1920s-1970s」の開催を記念し、国際シンポジウム「リビング・モダニティ―過去・現在・未来」を開催します。本展覧会は、20世紀に始まった住宅をめぐる革新的な試みを、衛生、素材、窓、キッチン、調度、メディア、 ランドスケープというモダン・ハウスを特徴づける7つの観点から再考するものです。
開催記念シンポジウムでは、展覧会で特に力を入れてご紹介する 傑作14邸から国内外6邸の研究に携わる研究者やキュレーターをお招きします。約100年前から行われた建築家たちの住まいの実験がどのように現在の私たちの暮らしに息づいているのか、彼らの描いたモダン・ハウスの夢を次代にどう繋いでいくのか。つくり手、使い手、伝え手の、多角的な視点から検証する機会となります。
開催概要
- 開催日
- 時間
14:00~17:00(13:30開場)(途中10 分間の休憩をはさみます)
- 会場
国立新美術館 3階講堂
- 対象
- どなたでも
- 参加方法
当日10時より1階・中央インフォメーションにて整理券を配布いたします。
- 定員
220名
- 料金
無料。ただし、本展の観覧券(半券可)の提示が必要です。
- 主催
国立新美術館
- お問合せ
TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
- 備考
※内容や日時は都合により変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。
※日本語と英語の同時通訳をご利用いただけます。
※講演の写真撮影や録画はお断りしております。
※ライブ・ストリーミング、およびオンラインアーカイブ動画の公開はありません。
※本イベントの記録写真を、活動報告や広報の目的で公開する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
イベント内容
プログラム(予定)
14:00 ご挨拶 逢坂惠理子(国立新美術館長)
14:05 基調講演 ケン・タダシ・オオシマ(ワシントン大学教授、本展ゲスト・キュレーター)
SESSION 1
14:25 プレゼンテーション① パトリック・モゼ(ル・コルビュジエ ヴィラ "ル・ラク" キュレーター)(オンライン登壇)
「ル・コルビュジエ ヴィラ ”ル・ラク” 1923年」
14:40 プレゼンテーション② 松隈章(一般社団法人 聴竹居倶楽部 代表理事)
「藤井厚二 “聴竹居” 1928年」
14:55 プレゼンテーション③ 田中厚子(建築史家、神奈川大学非常勤講師)
「土浦亀城 “土浦亀城邸” 1935年」
15:10 ラウンドテーブルとQ&A
モデレーター:佐々木啓(本展アソシエイトキュレーター)
15:35 休憩10分
SESSION 2
15:45 プレゼンテーション④ マルセロ・カルヴァーリョ・フェラス(建築家、元バルディ財団ディレクター)
「リナ・ボ・バルディ “ガラスの家” 1951年」
16:00 プレゼンテーション⑤ ティモ・リエッコ(アルヴァ・アアルト財団 チーフ・キュレーター)
「アルヴァ・アアルト “ムーラッツアロの実験住宅” 1952年」
16:15 プレゼンテーション⑥ 松下希和(建築家・芝浦工業大学 教授)
「ルイス・カーン “フィッシャー邸” 1967年」
16:30 ラウンドテーブルとQ&A
モデレーター:佐々木啓(本展アソシエイト・キュレーター)
16:55 閉会の挨拶 長屋光枝(国立新美術館 学芸課長)
17:00 終了
司会:長屋光枝(国立新美術館 学芸課長)
出演者
ケン・タダシ・オオシマ Ken Tadashi Oshima
本展ゲスト・キュレーター
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ワシントン大学建築学部教授。建築史、建築理論、デザインを担当。ハーバード大学デザイン大学院、カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員教授。コロンビア大学で建築史と建築理論で博士号取得。建築史学会会員(2016–18に会長を務める)。 |
パトリック・モゼ Patrick Moser
ル・コルビュジエ ヴィラ「ル・ラク」キュレーター
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パトリック・モゼ(1969年生まれ)はスイスの著述家、翻訳者、歴史家、博物館学者。スイス、コルソーにある美術館、ヴィラ「ル・ラク」ル・コルビュジエの設立者でありキュレーターである。 |
松隈章
一般社団法人 聴竹居倶楽部 代表理事
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1957年 兵庫県生まれ。株式会社 竹中工務店 設計本部設計企画部所属、経営企画室 サステナビリティ推進部兼務。一般社団法人 聴竹居倶楽部 代表理事。公益財団法人 竹中大工道具館 評議員。北海道大学建築工学科卒業後、竹中工務店入社。建築設計業務の傍ら近代建築の保存活用や数多くの建築展、美術展に携わる。 |
田中厚子
建築史家、神奈川大学非常勤講師
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東京都生まれ。東京藝術大学美術学部建築科および同大学院修士課程修了。Southern California Institute of Architecture修士課程修了。博士(工学)。日本と米国での設計事務所勤務ののち、日米建築交流史、建築のジャポニスム、女性と住まいを中心に研究。2008〜17年にかけて日本工業大学、東京電機大学、武蔵大学、神奈川大学非常勤講師、2017~21年、芝浦工業大学建築部建築学科特任教授。現在、神奈川大学非常勤講師。 |
マルセロ・カルヴァーリョ・フェラス Marcelo Carvalho Ferraz
建築家、元バルディ財団ディレクター
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1978年サンパウロ大学(FAU-USP/サンパウロ大学建築都市計画学部)卒業。フランシスコ・ファヌッチとともに「ブラジル・アルキテトゥーラ・スタジオ」の代表を務める。同スタジオで手がけたプロジェクトの数々は、ブラジル国内外で多くの賞に輝いている。また、1986年より木製家具のデザインと製造を手がける「バラウナ工房」の共同設立者。 |
ティモ・リエッコ Timo Riekko
アルヴァ・アアルト財団 チーフ・キュレーター
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文化人類学修士号取得。2004年よりアルヴァ・アアルト財団にて、コレクションと展覧会の両方で様々な職務に携わる。コレクション・チームのチーフ・キュレーターとして働く傍ら、建築図面コレクション、リサーチ・サービスの開発、国際的な作品貸し出しや展覧会のコーディネートを主な仕事としている。アルヴァ・アアルト美術館の館内展示のキュレーションを担当するほか、複数の国際共同企画展にも携わっている。 |
松下希和
建築家・芝浦工業大学 教授
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槇総合計画事務所勤務(2000年−06年)を経て、2006年にKMKa一級建築士事務所(2021年にKMKa建築デザイン事務所に改称)を共同開設。2018年より現職。博士(工学)。 |
佐々木啓
本展アソシエイト・キュレーター
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東京工業大学建築学系助教(2019–24)、建築意匠・設計論を担当。東京工業大学建築学科卒業後、スイス連邦工科大学チューリッヒ校 派遣交換留学(2009–10)。『住居類型における組成事実からみた現代住宅作品』で博士号取得(東京工業大学)。 |