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アーティスト・ワークショップ「ふうけいを絵にする」

国立新美術館での展覧会「遠距離現在 Universal / Remote」の出品作家、木浦奈津子さんを講師に迎え、風景画を制作するワークショップを開催しました。
木浦さんはふと目に留まった日常の風景を写真に撮り、それをもとにドローイングをしたうえで、キャンバスに油彩で絵画を制作しています。風景を見つけた時は「私はどうしてこれが気になるんだろう?」とわからなくても、風景を絵にするために線を描き色を置いていくなかで「あ、私はこれが気になっていたのか!」と自覚することがあるそうです。
ワークショップでは、展示室で木浦さんの作品を鑑賞した後、屋外を散策して参加者が各自のスマートフォンで気になる風景の写真を撮りました。撮影を終え、創作をするために多目的ルームへ入ると、机の上には何十枚もの白い紙と黒のペンが。それらを使い、写真を見ながらスピーディーに大量のドローイングをして、風景の中にある線や形を探っていきます。ドローイングによって構図を掴んだら、いよいよキャンバスにアクリル絵具で風景を描きます。自分が見た印象の色を再現するのには一苦労。木浦さんからのアドバイスのもと、真っ白だったキャンバスに丁寧な筆運びで少しずつ絵具が置かれていき、個性豊かな景色たちが浮かびあがっていきました。
完成後には、それぞれの作品の前で、風景に込めた自分の気持ちや制作中に思ったことを発表しました。最後に、木浦さんから「大変な毎日だけど、ちょっと周りの風景にも目を留めてみてください」という言葉が。風景を絵画にする行為を通じて、日常について考えたり、自分の感性を見つめ直す機会になりました。

日時 2024 年5月12日(日)13:00~17:15
講師 木浦奈津子(画家、「遠距離現在 Universal / Remote」出品作家)
会場 国立新美術館 別館3階多目的ルーム ほか
対象 一般(小学5年生以上)
参加費 おひとり1000円
参加人数 12人

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