国立新美術館　建築ツアー2023　歩く・見る・知る美術館

梅雨とは思えないくらいお天気に恵まれた6月下旬の週末に、抽選で選ばれた133人が参加する建築ツアーが開催されました。今回は、黒川紀章氏とともに国立新美術館を設計した株式会社日本設計の社員有志が解説を担当する「マスターコース」のツアーに加え、美術館スタッフや学生ボランティアがガイドを担当する「スタンダードコース」も3年半ぶりに再開しました。1日目の「マスターコース」では高校生から70代までの62人が、構造や空調の工夫など専門的な視点による解説に聞き入りながら、普段は目にできない様々な設備を見学しました。2日目の「スタンダードコース」では、小学5年生から60代までの71人が、美術館スタッフや学生ボランティアと共に和やかな雰囲気のなか、バックヤードや光壁といった美術館の裏側も見ながら館内を巡りました。緑豊かな季節に開催された建築ツアーは、「森の中の美術館」をコンセプトに設計された建物の魅力を、改めて堪能する機会となりました。