タイトル等
古密教
-日本密教の胎動-
会場
奈良国立博物館
会期
2005-07-26~2005-09-04
休催日
毎週月曜日(ただし、8月15日(月)は開館)
開催時間
午前9時30分~午後5時
(ただし毎週金曜日はおよび8月13日(土)、14日(日)、15日(月)は午後7時まで開館)
※入館は閉館の30分前まで
観覧料
一般 1,000円(900円)/高校・大学生 700円(600円)/小・中学生 400円(300円)
※( )内は20名以上の団体料金および前売料金
※障害者手帳をお持ちの方(介護者1人を含む)、および70歳以上の方は無料
主催者
奈良国立博物館
概要
平安時代初期、唐より帰国した空海によって日本に密教が伝えられたことはよく知られています。しかし、すでに奈良時代にも数多くの密教経典が日本に伝えられており、種々の密教修法が行われていました。奈良仏教の著名な僧には、良弁や道鏡のように密教を信奉した人物が数多く、密教はかなり浸透していたことがうかがえます。唐に渡る前の若き空海も密教経典を読み、また山林修行や虚空蔵求聞持法などの密教的な修行を実践しています。もし、空海が奈良時代の密教を知らずにいたとしたら、密教を志すこともなく、きっと平安時代以降の仏教は今日私たちが知るものとは違う姿になっていたことでしょう。
古密教では十一面観音や千手観音などの多臂多面の観音像や、後の明王の萌芽を感じさせる忿怒相の菩薩像、また悔過法要の本尊として薬師如来像や吉祥天像が造られました。空海以降の密教と違い、古密教には曼荼羅や明王像はまだありません。しかし、奈良時代の洗練された古典美に呪術性が加わった造形は、霊験さえ感じさせる迫力に満ちています。また、古密教の修法では古式三鈷杵や鐃と呼ばれる法具が用いられましたが、その簡潔で研ぎ澄まされたかたちは、空海以降の法具とは違う魅力を持っています。
特別展「古密教-日本密教の胎動-」は、これまで見過ごされがちであった奈良時代の密教に焦点を当て、そこで生み出された優れた美の世界をご覧いただく試みです。
本展では、中国国外で初めて展示される十一面観音像(河南博物院)をはじめ、秘仏の国宝・吉祥天像(奈良・薬師寺)、国宝・両界曼茶羅(京都・東寺)、近年新発見の重要文化財・十一面観音立像(奈良・与楽寺:広瀬)など、拝観の機会が得がたい名品が出陳されます。この展覧会を通して、もう一つの密教世界を発見していただけるものと思います。
ホームページ
http://www.narahaku.go.jp/
展覧会問合せ先
ハローダイヤルサービス:050-5542-8600
会場住所
〒630-8213
奈良県奈良市登大路町50
交通案内
◆電車・バスを利用する

近鉄奈良駅下車 登大路町を東へ徒歩約15分
JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バス外回り(2番)「氷室神社・国立博物館」バス停下車すぐ

関西国際空港からリムジンバス JR奈良駅行き「近鉄奈良駅」バス停下車 徒歩約15分
大阪国際空港からリムジンバス 奈良/天理行き「近鉄奈良駅」バス停下車 徒歩約15分


◆自動車を利用する

駐車場について
専用の駐車場はありません。周辺の駐車場をご利用下さい。
正倉院展期間中は大変混雑いたします。
登大路自動車駐車場 午前6時~午後10時
大仏前自動車駐車場 午前9時~午後5時 (団体バス予約優先)
高畑自動車駐車場 午前9時~午後5時

なお、歩行困難な方は当館係員にご相談ください。

名古屋方面から
西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。

大阪方面から
第二名阪道路・宝来I.C.から国道369号線を東へ県庁を越えて約1分。
西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。

京都方面から
京奈和自動車道・木津I.C.から国道24号線を南へ、国道369号線を東へ約1分。
ホームページ
https://www.narahaku.go.jp/
奈良県奈良市登大路町50
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