「ユニバーサルデザイン」という言葉が浸透してきている昨今。
行政、企業は「ユニバーサルデザイン」をテーマにした行政施策の展開、
そして製品の開発、発売を行っています。
しかし、それを亭受する側の市民はまだまだ、その本当の意味をとらえるに至っていない
というのが実情です。
ところで、本学芸術学部デザイン学科には人間環境デザインコースがあり、高齢社会、
循環型社会に向けてユニバーサルデザインの教育研究をいち早く行ってきました。
今回の展覧会では、そうした教育研究の結果を踏まえながら、
「ユニバーサルデザインとは何か?」という疑問が自然に湧くような展示を試みます。
そのために、ハンズオン展示という手法を採用し、来館者が実際に作品に触れ、その疑問を
自分自身で体感しながら「ユニバーサルデザイン」の重要性を知る場を提供します。
また、展覧会を通じて、本学学生の教育研究はもちろん、一般の方々の生涯学習の場の
提供を図るとともに、次世代を担う子ども達への文化振興、ひいてはユニバーサルデザイン教育の一助となるものとします。
さらに、今回は展覧会だけでなく講演会やワークショップなどを合わせて開催することで、
「ユニバーサルデザイン」をつくる側とつかう側の交流の機会を設け、「ユニバーサルデザイン」について理解を深める場を提供します。