小檜山博館長が、神田日勝の9点の絵に対する思いを語った言葉をパネルにして展示します。
ぜひ、この機会にご来館ください。
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ぼくは芸術というのは、わかるものではなく感じるものではないかと考えている。小説は読んで感じるもの、音楽は聴いて感じるもの、絵は見て感じるものだろう。
そして神田日勝の絵もまた、見る人それぞれがもつ感性と心がとらえて感じるものだと思っている。一枚の絵には十万人が見れば十万種類の見方と感じ方があり、また人は生きてきた自分の人生の殻(から)からはみ出した絵の見方をすることはできないのではないか、という気がする。
今回、ぼくが神田日勝の絵を見て感じた、いかにも個人的な感慨を言葉にしてみようと思いたった。拙劣(せつれつ)さをお許しいただきたい。
神田日勝記念館長
小檜山 博