イタリアを始めヨーロッパのカトリック諸国ではクリスマスにプレセピオという、人形を飾る独特の習慣があります。 12世紀に聖フランチェスコによって発祥されたプレセピオはキリスト教を民衆に理解してもらうための教育活動として始められた風習で、キリスト生誕の場面を人形で再現したものです。クリスマスが近づくと、家の中や教会にプレセピオを飾り人々はそれらを見て歩くことで、クリスマスムードを高めてゆくのです。
箱根ガラスの森、ヴェネチアングラス美術館では、ヴェネチアン・グラスの伝統的な技法である、レース・グラスやミルフィオリ・グラスで作られた彩りあふれるプレセピオを展示し、プレセピオの歴史や背景をご紹介いたします。