川崎区在住の斎藤文夫氏は、これまで長年にわたり歌麿や写楽、広重といった浮世絵の名品を数多く収集してきました。そのコレクションは日本でも屈指のものといえ、日本国内の研究者はもとより海外からも注目されています。さらに斎藤氏は、このコレクションを広く公開し、日本が生んだ浮世絵文化を普及するため、自ら「川崎・砂子の里資料館」を設立し、毎月テーマを変えながら展示活動にも力を入れています。
そしてこのたび、日本の浮世絵が広く世界の人々にも理解され愛されるよう、アメリカのワシントンDCにある日本国大使館広報文化センターで、所蔵の「浮世絵名品展」を開催しました。そこでこの「浮世絵名品展」の帰国を記念するとともに、川崎で生まれ川崎で活動されている斎藤氏の浮世絵コレクションを広く市民の方にも知っていただこうと、市民ミュージアムで帰国記念の展覧会を開催することになりました。これを機に、市民をはじめ多くの方に、浮世絵の名品を鑑賞していただければと思います。