デジタル・ネイティブと称される世代の、さらに後続世代である八木幣二郎は、3DCG用ソフトウェアZbrushを駆使し、三次元(空間)を二次元(平面)に畳み込むような質感を追求しています。その清新な視点と方法論でグラフィックデザインの世界と切り結び、新しい風を送り込んでいる注目すべき新鋭です。
本展の1階では、SF的な設定に基づく架空の巨大印刷会社「NOHIN社」のCI(コーポレート・アイデンティティ)を、“並行世界”の価値観とルールに基づいて、様々なアイテムや資料に展開。地階では、日本のグラフィックデザイン史を彩る巨星デザイナー10名の傑作ポスター約20点とともに、3DCGが存在する“並行世界”のオルタナティブな可能性として、それぞれのポスターを再解釈した八木幣二郎による新作を発表いたします。