アマゾンの地へようこそ!
私は一人の小さな探検家。茶褐色に濁った大河をカヌーでさかのぼり、太古さながらの密林を進む。
ここアマゾンの木々は、どれも湿った着生植物が樹肌を覆っている。
まるで大蛇のように曲がりくねったツルは、木のいただきを目指して這い上っている。
やがて日が沈むと、何かガサガサする音や猛獣の不気味なうなり声、
そして美しい虫の鳴き声が共鳴する。興奮して眠れない夜が続く・・・。
無限とも思えるほどの深い森。分け入っても、分け入っても目的地は見えてこない。
肩に何かが這っている・・・10本の脚を広げた大きなタランチュラだ!
さっきも、5メートルを超えるアナコンダから逃げきって命拾いしたばかり。
しかし、怯むことは許されない。探検の目的である、
「自然を友とし、原始の森とともに生きる先住民たち」と出会い、
「野生の知恵」を授かるまでは―。
鶴岡市出身・在住のアマゾン研究家、山口吉彦が28歳で初めて南米アマゾンの奥地へと足を踏み入れてから、彼の探検は始まりました。大自然から採集した標本や、先住民と交流し、物々交換などで収集した生活道具の数々は20,000点にも及びます。
このたび厳選された数百点の貴重な資料が、アマゾンから遠く離れた鶴岡の致道博物館で限定公開されます。テーマは「探検」、果たしてあなたは、どの部族と出会えるでしょうか?
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