「前橋の美術2024―やわらかなバトン―」を開催いたします。「前橋の美術」は、前橋にゆかりのある美術関係者が実行委員会を組織して2017年に始まった展覧会です。2020年の第2回は新型コロナ感染拡大のため会期半ばで終了しましたが、参加作家達はアーツ前橋で滞在制作していた作家らと連帯して美術館のガラス越しに作品の一部を並べ、下がっていたロールスクリーンを上げました。
前回展からバトンを受け取った本展は、未曽有の経験を経て社会が大きく変わろうとする中で開催されます。変化の中でも活動を続ける59組の表現が会すことで、どのようなときでもしなやかに対応できる“やわらかな輪郭”が現れるように思うのです。アーツ前橋館内外での展示に加え、市内のギャラリーや私設美術館による協力企画展、学校や福祉施設等への支援活動を通して、様々な「やわらかなバトン」に触れる機会を創出します。