鑑賞体験によって自分の“こころ”が揺り動かされるということはどういうことでしょう。作者の技量に感動したのか?色彩や形等、作品全体から発せられる空間性やバランスなどに感銘をうけたのか?それとも作品化される際のアイディアや発送に唸らされるものがあったのか?あるいは、自分の感性や感覚に共感するような(逆もありうる)創意に出会ったのか等・・・作品は様々な体験をもたらし、私達の“こころ”を様々な次元に誘います。異なった価値が共存する現在、作品の意図するねらいそのものも多様化しているのです。
本展覧会では“こころの旅”をキーワードに自然・自分・他者という視点で展示室を構成し、制作年や制作地域の異なった作品群をテーマ別に同時に展示致します。それぞれの作品の差異を感じ取りながら、作者や作品や自分自身の“こころ”の旅を体験し、新たな自然・自分・他者との出会いや発見に繋がることを意図しています。作品について自分が感じたことを展示室に残せるコーナーやワークショップを取り入れた作品の展示など体験型の展示会です。
サルバドール・ダリ「蝶に囲まれたダリのシュールな肖像」、ジョアン・ミロ「岩壁の軌跡」、ピエト・モンドリアン「ヴィクトリー、ブギ・ウギ」、松本俊介「少女」、池田満寿夫「マグリットの空と他の空」等展示します。