茅野市美術館では、諏訪地域ゆかりの現代作家4人の展覧会を開催します。
墨やアクリル絵の具の造形から、「偶然に必然を重ねることから生じるリアル」を求めて描く画家・池上武男(1964-、諏訪市出身)。
富士山、モンゴル、屋久島などに逗留して自然と接し、内(自身)と外(外界)との関わりを写しつづける写真家・山内悠(1977-、茅野市在住)。
土の素材感と風化した質感で、原始的で生命感あふれる造形作品などを手がける陶芸家・五味謙二(1978-、茅野市出身)。
子ども時代の情景や山との関わりを題材に、油彩画や羊毛フェルトを用いた作品などで表現する画家・橋口優(1984-、茅野市出身)。
「CONTACT(コンタクト)」には〈接する、触れ合う、つながる、交流する〉といった、自己と他との関わりを表す意味があります。作家が自然や事象に接した感覚を表現としてひらき、その作品に触れることで鑑賞者に新たな情景がひらかれてゆく。いまを生きる作家たちの、この地とのつながりや表現をみつめる本展を、どうぞご鑑賞ください。