おかえりなさい、太郎さん!
昨年7月から今年3月にかけて、大阪・東京・愛知で行われた大規模巡回展から、当館の岡本太郎コレクションが帰ってきました!過去最大級の展示と関連番組「TAROMAN」の人気もあいまって、幅広い世代から注目を集めての「凱旋」となります。
岡本太郎は、漫画家・一平と小説家・かの子を両親に川崎に生まれ、18歳で渡仏。絵を志したパリで、抽象芸術と民族学を学びます。帰国後、4年半の従軍を経て、敗戦後の日本で制作を再開、画家としての枠を超えて、壁画やモニュメントの制作、芸術運動、デザインや建築との協同、日本各地へのフィールドワーク、著作とメディア出演といった八面六臂の活動で、広く多面的な足跡を残しました。中でも岡本の代名詞となる「太陽の塔」は、1970年の大阪万博テーマ館という役割を超え、高度成長期の時代の象徴となり、今も親しまれるアイコンです。
本展は、あらためて岡本太郎の魅力を、全館でたっぷりお披露目する機会となります。人気の代表作《森の掟》《重工業》や《明日の神話》をはじめ、岡本の視点が際立つ写真、インダストリアルデザイン、制作の裏側を語るドローイング、未公開の秘蔵資料も含めて展示いたします。ぜひ岡本太郎の面白さと奥深さをご体感ください。