タイトル等
2023年度 コレクション展2
〔常設展示室1〕物語る―記録、ストーリー、歴史
〔常設展示室2〕師弟と家族-太田儔(おおたひとし)を中心に
会場
高松市美術館
1階常設展示室
会期
2023-06-24~2023-09-18
休催日
月曜日(ただし、7月17日(月曜日)・9月18日(月曜日・祝日)開館、7月18日(火曜日)休館)
開催時間
午前9時30分~午後5時
(ただし、特別展開催期間中(7月15日~9月18日)の金曜日・土曜日は、午後7時まで)
観覧料
【一般】200円(160円)
【大学生】150円(120円)
【65歳以上・高校生以下】無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者(または障害者手帳アプリ「ミライロID」提示)は入場無料
※高松市キャンパスメンバーズ制度加盟大学等の学生証所持者は無料


※共通定期観覧券
共通定期観覧券をご利用になると、高松市美術館及び高松市塩江美術館主催の展覧会を、
購入日から1年間何度でも鑑賞できます。

販売場所:
高松市美術館1階受付及び高松市塩江美術館

申込・購入方法:
高松市美術館1階受付及び高松市塩江美術館にご来館のうえ、
申込用紙に必要事項をご記入ください。
(ご購入の際、65歳以上の方は、長寿手帳等、年齢が確認できるものをお持ちください)
ご入会当日からご利用いただけます。

販売価格:
1枚3,000円
65歳以上の方は1枚1,500円

※共通定期観覧券はお申込いただいたご本人のみ有効です。
※他の割引との併用はできません。
主催者
高松市美術館
概要
〔常設展示室1〕物語る―記録、ストーリー、歴史
美術をめぐる研究や批評は世界中で編み続けられており、私たちはこれら歴史の文脈の中で名画名作とされる作品を見知り楽しんでいます。本展ではまず、こうした美術史そのものを創作のモチーフとする作家を紹介します。森村 泰昌、橋爪 彩等の作品に接すれば、驚きや新鮮さを持って美術作品への解釈が膨らむことでしょう。
また実際に起こった出来事をモチーフとした作品も枚挙にいとまがありません。それは人間の行為の痕跡・記録であり、美術として物語られることによって歴史となり継承される可能性を持つためです。日本において、太平洋戦争中に軍の委嘱によって画家たちが描いた「戦争画」という痕跡がタブー視される時期も長くありましたが、平川 恒太は現代人としてそれを「ケイショウ(形象/警鐘/継承)」することを試みています。
物語とは、個人だけではなくより多くの人々が介在することによって饒舌に紡がれていきます。それがもし祭りのようにひととき現れ消えていくものであれば、なおのこと人々の想像力を喚起させるものです。クリストや川俣 正はカンヴァスを建築物や大地に移し、多数の人間が参加するプロジェクトを企てました。これを実現させるための企画書やドローイング、メモなどはその一過的な「作品」が終わればこそ、むしろ見る者はそれぞれに物語を伝承させていくことでしょう。また、鴻池 朋子の《風が語った昔話》は、作家とともに他者が手を携えて生まれた手芸による手仕事であり、実際に触ってみることもできます。私たちはそうして物語の中の一員になることもできるでしょう。
本展のこれら作品を通して、美術の物語に入り込み、それぞれ物語りの枝葉を伸ばしてお楽しみください。

〔常設展示室2〕師弟と家族-太田儔(おおたひとし)を中心に
太田 儔(おおた ひとし)(1931~2019年)・太田 加津子(おおた かつこ)(1934年生、高松市在住)夫妻の師は、磯井 如真(いそい じょしん)(1883~1964年)でした。1952年、加津子は、教育学部美術科開設のために講習を依頼された養父・如真に伴い、岡山大学に通うことになりました。そこで木工の技術補助員として就いていた板野 儔(のちの太田 儔)と出会っています。加津子は「手に職をもっていたほうがいい」と如真に勧められ、20歳前後よりこの養父から技術を教わりました。如真の内弟子となっていた儔とは1960年に結婚し、共に研鑽を積んできました。儔は、「加津子は伝統的な蒟醤技法の継承者。自分は漆の可能性を切り開こう」と努め、明治末期には廃れていた「籃胎蒟醤(らんたいきんま)」を現代に蘇らせ、また「布目彫り」により蒟醤の絵画的な表現領域を広げたことで、1994年に重要無形文化財「蒟醤」保持者に認定されました。
太田 儔には生涯4人の弟子がいました。筆頭の大谷 早人(1954年生、高松市在住)が漆芸に出会ったのは、当時男木中学校に美術教師として赴任していた儔の宿舎での作品づくりだったと言います。そして、高松工芸高校卒業後に弟子入りし、「籃胎蒟醤」の技法に独自の創意工夫を加え、2020年には重要無形文化財「蒟醤」保持者に認定されました。また、辻口 孝史(1973年生、高松市在住)は、漆芸家であった父・辻 手二が病に倒れると、ともがらのもとに弟子入りしました。崇の先祖は、京都で蒔絵を学んだ石川県出身の初代辻口 北陽斎であり、儔から多くを学ぶとともに先人たちの作品研究を重ねて制作しています。
今回の展示では、パートナー、師弟、家族に焦点を当て、伝統を受け継ぎ、切磋琢磨する中で制作された8作家による作品26点を紹介します。
イベント情報
ギャラリートーク
開催日時:2023年9月2日(土曜日)午後2時~
会場:1階常設展示室
聴講料:無料(ただし観覧券は必要です)
ホームページ
https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/museum/takamatsu/event/exhibitions/exhibition_2023/collection_2023/da_20230624.html
展覧会問合せ先
高松市美術館
電話:087-823-1711
会場住所
〒760-0027
香川県高松市紺屋町10-4
交通案内
■ 車で
高松中央ICから
県道43号線を北へ約4km、県道155号を西へ約1km、国道11号を北へ約1km 美術館通りへ

高松西ICから
県道178号を北へ約2km、国道11号を東へ約4km、上天神交差点を北に約4km 美術館通りへ

■ 飛行機で
高松空港から
高松空港リムジンバス 「兵庫町」下車 約30分 750円 徒歩約4分

■ 電車で
JR 高松駅から
徒歩約15分 中央通りを南へ

ことでん 片原町駅から
徒歩 片原町商店街、丸亀町商店街を約10分

■ バスで
・JR高松駅から ショッピング・レインボー循環バス西廻り
「紺屋町」下車 150円 徒歩約3分

・JR高松駅から 東方面下り、南方面下りほか(通勤特急など除く)
「紺屋町」下車 150円 徒歩約3分

・JR高松駅から まちバス
「丸亀町参番街」下車 100円 徒歩約3分

・高速バス
「県庁通り」下車 徒歩 約8分 中央通りを北へ

■ 自転車・バイクで
無料地下駐輪場
美術館通り(美術館北側の通路及び、美術館西側の通路) からスロープを下った位置に入口がございます。
ご利用時間は、美術館の開館時間に準じます。
大型二輪でお越しの方は、駐輪場をご利用いただけません。受付までお申し出下さいませ。
ホームページ
https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/museum/takamatsu/
香川県高松市紺屋町10-4
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