塩田コレクションとカワシマコレクション――2つのコレクションを一堂に展示。
2023年に生誕140年を迎える美と食の天才、北大路魯山人(1883-1959)。世田谷美術館が所蔵する「塩田コレクション」は、魯山人のよき理解者であり支援者であった塩田岩治氏による収集品です。陶磁器、漆器、書画とジャンルの幅広いことはもちろん、時には自ら窯傷を繕い、日常生活の中で使い続けたという点でも大変貴重なコレクションです。一方、笠間日動美術館では、1965年に北鎌倉から笠間に移築した北大路魯山人の旧居「春風萬里荘」を管理・公開するほか、2003年にはシドニー・B・カドーゾら魯山人と親交のあったアメリカ人コレクターの旧蔵品「カワシマコレクション」を加えるなど、作品収集にも力を注いできました。本展は魯山人の生誕140年にあたり、この2つのコレクションを一堂に展示し、魯山人芸術の奥深さをあらためてご覧いただくものです。