不知火美術館の収蔵作品から、とくに、社会や同時代に暮らす人々に開かれていることを特徴とする作品・作家を紹介します。
それぞれが生きた時代を読み取りながら、社会への参画と表現を重ねようと試行錯誤し、ごく身近な風景や出来事から広く世界を見出そうと手を伸ばす作家の姿に出会うことができるでしょう。アートと社会を接ぐ実践を通し、アートの在り方をあらためて見出していく機会にしたいと思います。
「とびだすプロジェクト」は、美術館が宇城市各地へと飛び出していく試みです。音楽家・野村誠と小学校や保育園などを訪ね、宇城市の子どもたちと当館の収蔵作品が出会うワークショップを行いました。美術作品を音楽家と鑑賞すると、どんな出来事が生まれるのでしょうか。展示室では、ワークショップ参加者と選んだ収蔵作品の展示と、ワークショップの出来事から野村が作曲した音楽を紹介します。
展覧会を通し、1人1人の日常とアートが共鳴する瞬間を作っていきます。