当館では、これまでに色に焦点を当てたガラス展を幾度か行ったことがあります。今回は、白色及び無色透明の系統のガラス作品と、赤い色調のガラス作品を組み合わせ、一堂に展示いたします。
白色や無色透明が雪や雲、氷や水などを、赤色が火や夕陽などを、それぞれ連想させるように、これらは対照的なイメージや印象をもたらす色の取合せと言えるでしょう。
本展は、赤の系統のガラス作品は数を絞り、白並びに無色を基調としたガラス作品の占める割合を高めにした構成となっています。赤は強烈な色ですから少し抑え、全体として調和の取れた展示空間となるように留意しました。こうした対比効果による視覚的インパクトを楽しみつつ、個々の作品との対話も意識しながらご鑑賞いただければ幸いです。