「パリが最もパリらしく輝き、華やいでいた頃」といわれる、万国博覧会が開催された1900年前後は、ベル・エポック(美しき良き時代)と呼ばれ、セザンヌ(1839~1906)やルノワール(1841~1919)らフランスを代表する画家たちが活躍し、カリスマ的大女優サラ・ベルナール(1844~1923)が人々を魅了した時代でもありました。また日本の工芸品から着想を得たジャポニスムや、そこから発展したアール・ヌーヴォー様式が全盛を迎えていました。本展は、1900年のパリ万国博覧会のパヴィリオンとして建てられ、現在では美術館として知られているパリ市立プティ・パレ美術館所蔵の名品から、絵画約80点を始め、彫刻、装飾品など合計約160点を展示し、ベル・エポックの息吹を伝えます。