タイトル等
福山城築城400年記念事業
リアル(写実)のゆくえ
現代の作家たち
生きること、写すこと
会場
ふくやま美術館
会期
2022-09-23~2022-11-20
休催日
月曜日<10月10日[月祝]は開館、10月11日[火]は休館>
開催時間
午前9時30分~午後5時
〈11月11日[金]、12日[土]、18日[金]、19日[土]は、午後7時まで開館〉
観覧料
一般・大学生1000(800)円/高校生以下無料
<カッコ内は前売りまたは有料20名以上の団体料金>
※前売券は、ふくやま美術館ミュージアムショップ、JR福山駅観光案内所、ローソンチケット[Lコード:63425]などで、9月22日[木]まで販売
前売券発売所の詳細、関連量の減免・割引は、ふくやま美術館ウェブサイトでご確認、またはふくやま美術館までお問い合わせください
主催者
(公財)ふくやま芸術文化財団 ふくやま美術館、福山市、中国新聞備後本社
協賛・協力等
制作協力:NHKエンタープライズ中部
概要
◎幕末から明治時代初めに流行した生人形の迫真の技は、当時の日本人はもとより、来日した西洋人にも大きな衝撃を与えました。明治二〇年代に滞日した人類学者C.H.シュトラッツは「解剖学の知識もなしに強い迫真性をもって模写することもできる」生人形師の力量に感嘆しました。また、彼は、生人形が理想化も様式化もされず、ありのままの姿であることにも着目しています。◎明治期の日本は近代化する過程において西洋由来の新たな写実表現を受容していきました。これは、既存の写実方法や感性を新たに上書きする、もしくは書き替える作業であったことと思われます。◎ここで重要なのは、写実表現はそもそもこの国にあったということです。たとえば、江戸期の自在置物や鋳金作品は、高い技術によって対象を精巧に再現しています。したがって、写実は洋の東西を問わず追求されてきたとみるべきでしょう。ただし、西洋の文化受容により新たに「美術」という言葉が生まれると、生人形や置物はその定義から外され、長く美術史の表舞台からは姿を消すことになります。しかし、対象を生きているように、あるいは寸分たがわず写し取りたいという意欲は存続しました。そこには、細部への過剰なこだわりや「もの」に命が宿るという非西洋的なアニミズムも大きく作用しているでしょう。こうした心情が根底にあったからこそ、新たに西洋由来の写実技法が加わったとみることができます。◎今、日本においては、写実ブームが到来し、現代の作家が手がけた作品に先祖返りのような要素が見受けられます。これは、旧来の伝統的な写実が息づいている証であり、連綿と続く写実の流れが、いわば間歇泉の様に、息吹となって彼らの作品を介して噴出しているといえるでしょう。また、彼らの作品の中には近代的なものと土着的なものが拮抗し、新たな写実を模索している姿勢も見出せます。このような傾向は、江戸末期から活躍した高橋由一まで遡ることができます。◎本展では、明治期の松本喜三郎らの生人形作品を導入として、日本を代表する福山ゆかりの彫刻家、平櫛田中の彫刻作品から、現代作家の平面、立体作品群まで約一二〇点により、日本の近現代美術における写実表現のありようを合わせて紹介します。
イベント情報
①記念講演会「リアル(写実)のゆくえについて」9.23[金祝]14:00~15:30 講師:江尻潔(足利市立美術館学芸次長) 会場:1階ホール 定員:100名(先着順・聴講無料)/②ギャラリートーク 9.24[土]10:00~11:00 講師:江尻潔 会場:1階企画展示室・ギャラリー(特別展観覧券が必要)/③記念講演会「江戸・明治工芸にみるリアルの追求」10.15[土]14:00~15:30 講師:原田一敏(当館館長) 会場:2階多目的室 定員:50名(先着順・聴講無料)/④ワークショップ(ファミリー・アート教室)「金箔を貼る!自分だけの箸づくり」10.8[土]15:30~16:30、10.9[日]11:00~12:00/14:00~15:00 講師:高禎蓮(漆インストラクター・彦十蒔絵マネージャー) 定員:各回6組(応募多数の場合は抽選) 対象:小・中学生とその保護者 参加費:1人3,500円 申込方法:往復ハガキまたは市HP電子申請システムに、郵便番号・住所・電話番号・参加者名(保護者・子ども)・年齢/学年(子どものみ)・参加希望の時間を記入してご応募ください 締切:9.18[日]必着 応募先:〒720-0067 福山市西町2-4-3 ふくやま美術館「ファミリー・アート教室」係
ホームページ
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/fukuyama-museum/272717.html
会場住所
〒720-0067
広島県福山市西町2-4-3
交通案内
●JR福山駅北口から西へ約400m
●山陽自動車道「福山東I.C」から車で西へ約20分
ホームページ
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/fukuyama-museum/
広島県福山市西町2-4-3
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索