タイトル等
名古屋画廊創業80年記念
笠井 誠一 展
会場
名古屋画廊
会期
2022-02-04~2022-02-15
休催日
日・祝休廊
開催時間
11:00a.m.~6:00p.m.
(土曜日 12:00p.m.-5:00p.m.)
概要
■一塵も許さぬ絵画平面の構築―笠井誠一の画業 馬場駿吉
近代の異色静物画家といえばジョルジョ・モランディの作品が念頭に浮かぶ。彼の遺した言葉には、自分がひたすら望むのは平穏と静謐だという意をこめたフレーズが知られていて、アトリエにある実際の壜や壷たちは、埃まみれで、光を失い、くすんだ状態だったというエピソードが伝えられている。笠井誠一さんのアトリエの内部が透見される近作を拝見する限り、制作の現場周辺はともかくとして一塵も許さないたたずまいの空間に違いなかろう。作品もそれを反映して極めて明晰。モランディとは全く世界を異にすることが明らかだ。壁の垂直面とテーブルや床の水平面を彩る均等、平穏な色面の配合は描かれた卓上の楽器にも音を出すことを忘れさせて静謐そのものだ。廃棄物の遺存を許さず、一瞬の雑音にもわずらわされることのない環境を社会の日常に見い出すことが困難な現代。そして世界的な規模で拡がる疫病パンデミックに脅かされる現在の様相の中にあっては、笠井さんの絵画世界がいかに貴重な存在であるかが実感させられる。静物画の美術史をたどると、<メメント・モリ=死を忘れるな>という宗教的、教訓的な想念をこめた言葉が呼びもどされるのだが、笠井さんの作品は<生きることを忘れるな>という逆の警句を含んだものとして受け取ることが出来るのではないか。(美術評論家)
ホームページ
https://www.nagoyagallery.co.jp/publics/index/23/detail=1/b_id=88/r_id=910#block88-910
会場住所
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄1-12-10
交通案内
【公共機関で…】
地下鉄東山線または鶴舞線で伏見駅下車(名古屋駅から地下鉄東山線で一駅)地下鉄伏見駅6番出口(御園座口)より直進約100メートル

【お車で…】
広小路伏見交差点を南へ約100m直進し、三蔵(みつくら)交差点の南西のカド ※お車は西隣の秋月パークをご利用ください。
ホームページ
https://www.nagoyagallery.co.jp/
愛知県名古屋市中区栄1-12-10
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