京都国立近代美術館は、日本を代表する美術館の一つとして、1963年の開館以来活発な活動を続けています。優れた所蔵作品で知られていますが、なかでも京都画壇を中心とした日本画コレクションは、名品ぞろいといえるでしょう。本展は、そのなかから選りすぐりの作品をご紹介しようとするものです。出品作品は、1880年代からおよそ一世紀の間に描かれた57作家の71点。才能あふれる作家が次々と現われ、京都画壇がひときわ輝いた時代の表現です。明治から昭和にかけて活躍した竹内栖鳳(たけうち せいほう)や上村松園(うえむら しょうえん)、土田麦僊(つちだ ばくせん)といった作家から、戦後の秋野不矩(あきの ふく)まで、「一度見たかったあの傑作」に、出会うことができるかも知れません。