この春、ピカソ、ルオー、シャガール、ミロ、ダリという20世紀を代表する画家5人の連作版画の傑作、計188点が一堂に会します。「青の時代」特有の繊細な作風で、哀愁に満ちた旅芸人たちの生活を描いたピカソの「サルタンバンク」。崇高な宗教観をモノクロの画面に大らかに表現したルオーの「ミゼレーレ」。愛の物語を豊潤な色彩で幻想的に描いたシャガールの「ダフニスとクロエー」。無邪気な色線が画面で自由自在に踊るミロの「バレアレス諸島のユビュ王」。エッチングの神経質な線描と卓抜した想像力とが融合し、夢幻の情景を紡ぎ出すダリの「マルドロールの歌」。絵画作品とはまた違った魅力を放つこれらの5人の才能の競演を、この機会に是非ともご堪能ください。さらに併せて、ピカソのアート・ポスター20点、シャガールがバレエ曲「ダフニスとクロエー」の舞台美術を担当した際にその仕事ぶりを撮影したイジスの写真7点も特別展示いたします。