江戸時代の文化を生き生きと表現した浮世絵には、役者絵や美人画だけでなく、子どもが主役といえる作品が数多く存在します。公文教育研究会が子ども文化研究のために収集した史料約3200点のうち半数以上を占めるのは、子どもの生活を描いた「子ども絵」や親子の情愛を描いた風俗画や物語絵、子どもが鑑賞や遊びに用いる「おもちゃ絵」などの「子ども浮世絵」です。本展では、くもんの子ども浮世絵コレクションから鈴木春信や喜多川歌麿、歌川広重、歌川国芳、歌川芳藤らの浮世絵、絵巻、屏風、絵本、貝合わせなど約170点を展示します。江戸時代の子どもたちの生活の様子や当時の遊びを題材に、大人も子どもも楽しめる浮世絵の世界を是非ご覧ください。