タイトル等
佐藤雅晴 尾行-存在の不在/不在の存在
会場
水戸芸術館現代美術ギャラリー
会期
2021-11-13~2022-01-30
休催日
月曜日、年末年始(12月27日(月)~1月3日(月))、ただし1月10日(月・祝)は開館、1月11日(火)休館
開催時間
10:00~18:00
(入場は17:30まで)
観覧料
一般900円、団体(20名以上)700円
高校生以下/70歳以上、障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名は無料
※学生証、年齢のわかる身分証明書が必要です
※一年間有効フリーパス→「年間パス」2,000円
学生とシニアのための特別割引デー「First Friday」
→学生証をお持ちの方と65~69歳の方は、毎月第一金曜日(12月3日、1月7日)100円
主催者
公益財団法人水戸市芸術振興財団
協賛・協力等
助成:芸術文化振興基金
協賛:ソニーマーケティング株式会社
協力:公益財団法人大分県芸術文化スポーツ振興財団・大分県立美術館、株式会社ヤマハミュージックジャパン、株式会社川又楽器店、imura art gallery、KEN NAKAHASHI、Estate of Masaharu Sato、サントリーホールディングス株式会社
企画:井関悠(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)
概要
佐藤雅晴は、ビデオカメラやスチルカメラで撮影した日常の風景をパソコン上でペンツールを用い、なぞるようにトレースしてアニメーション化する、「ロトスコープ」と呼ばれる技術によって映像作品を制作してきました。東京藝術大学大学院美術学科絵画専攻修了後、ドイツに渡り、国立デュッセルドルフ・クンストアカデミーに研究生として在籍したのちドイツを拠点に活動、2010年に帰国し茨城県取手市に居を構えます。その直後に上顎癌が発覚、以後、闘病生活を送りながら制作に励んでいましたが、2019年3月、惜しまれつつも45歳で他界しました。彼の作品は、現代美術、映画、アニメ、メディア・アートの表現領域を越え、国内外で高い評価を得てきました。佐藤自らが撮影した身近な人々や身の回りの風景を忠実にトレースすることによって生み出される佐藤の作品には、現実と非現実が交錯する独自の世界観が描かれています。生前、佐藤はトレースという行為について、描く対象を「自分の中に取り込む」ことだと語っていました。それは、自身の暮らす土地や目の前の光景への理解を深め、関係を結ぶ行為ととらえることもできます。一方、佐藤の作品を見る私たちは、実写とのわずかな差異から生じる違和感や、現実と非現実を行き来するような知覚のゆらぎをおぼえます。人それぞれに多様な感情や感覚を呼び起こす佐藤の作品は、見ることの奥深さと豊かさを与えてくれるものといえるでしょう。
本展では、1999年に渡独し初めて制作した映像作品《I touch Dream #1》から、死の直前まで描き続けた「死神先生」シリーズまで、映像作品26点、平面作品36点の計62点を通じ、佐藤の画業を振り返ります。
イベント情報
■蓮沼昌宏ワークショップ「つくろう!クルクルアニメーション」 and DOMANI
アニメーションの原理について学び、体験します。アニメーションの制作体験と展覧会の鑑賞を通じ、アニメーションの構造を理解し、また現代美術における表現の一形態としてのアニメーションの存在を認識させることにより、表現の多様性を知り、かつ自身でもその表現を用いることが可能であることを知る機会を創出します。
参加者が描いた絵がアニメーションとして動きだすまでの過程を体験し、最終的に当館にて上映会を実施します。

講師:蓮沼昌宏
美術家、記録写真家。1981年東京生まれ。千葉県育ち。2005年東京芸術大学油画専攻を卒業。2010年東京芸術大学大学院美術解剖学研究室にて博士号を取得。テーマは自画像。2016年文化庁海外派遣研修制度でフランクフルト・ドイツフィルムミュージアムにて研修。絵画、キノーラ(映画以前の動画技法)の手法を用いて制作。テーマに「新しい昔話」「鳩とのフィールドワーク」などがある。記録写真家として川俣正、PortBなどのプロジェクト型作品を撮影している。現在、長野県を拠点に活動。

会場・日程:後日、当館ウェブサイトで発表します
主催:文化庁、公益財団法人水戸市芸術振興財団
文化庁新進芸術家海外研修制度と連動するDOMANI・明日展とのコラボレーション企画です。

■青山悟「世界にひとつだけの時計をつくろう!」
工業用ミシンで刺繍して絵を描き、近代化以降、変わり続けてきた人間性や労働の価値を問う作品を制作してきたアーティストの青山悟さんを講師に招き、刺繍や絵を描くワークショップを行います。学齢に応じて台紙に刺繍したり、絵を描いたり、身のまわりのものを貼りつけたりして世界に一つだけのオリジナルの時計を制作します。

講師:青山悟
現代美術家。1973年東京生まれ。ロンドン・ゴールドスミスカレッジのテキスタイル学科を1998年に卒業、2001年にシカゴ美術館附属美術大学で美術学修士号を取得し、現在は東京を拠点に活動。工業用ミシンを用い、近代化以降、変容し続ける人間性や労働の価値を問い続けながら、刺繍というメディアの枠を拡張させる作品を数々発表している。
またコロナ禍において、美術館などの公共文化施設でもその活動が制限される中、当館案内スタッフ(通称:ATMフェイス)との継続的なワークショップを実施、刺繍表現を通じてスタッフの創造性や思考を刺激し、個々人が対外的に創造的な発信をすることを後押しする活動をおこなっている。

会場・日程:後日、当館ウェブサイトで発表します

■すごろく鑑賞ガイド
ギャラリーをすごろくに見立てた本展の鑑賞ガイドを配布します。市民ボランティア8名が制作。子どもも大人も楽しめます。

編集長:林剛人丸(美術作家)
ホームページ
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5144.html
会場住所
〒310-0063
茨城県水戸市五軒町1-6-8
交通案内
JR 及び 路線バス
上野駅(※)から 水戸駅まで、常磐線特急『ひたち』『ときわ』及び各駅停車が約30分毎に運行しています。乗車時間は特急で約65~80分、各駅停車で約130分です。

水戸駅からは、バスをご利用になると便利です。「北口バスターミナル4~7番のりば」から乗車し、「泉町1丁目」下車。乗車時間は約10分です。降車後バスの進行方向に進み、すぐの交差点で大通り(国道50号)を渡り、そのまま路地を直進してください。徒歩2分ほどで到着します。

※2015年3月のダイヤ改正により、幾つかの時間帯において常磐線の運行が延長され、品川駅発着(東京駅経由)の便が追加されています。


お車
常磐自動車道 水戸ICより 国道50号線を水戸市街地方面へ 約20分。

水戸ICを下りた道路が国道50号線です。そのまま市街地方面にお進みください。
しばらく進みますと、バイパスと本道と分かれていますが、そのまま下の道路(本道)をお進みください。道なりに15分ほどで水戸の市街地に入ります。
市街地の中の交差点、「南町3丁目」で左折をしてください。(左手にみずほ銀行がございます。) そこから「2つ目の信号」でまた左折をしてください。
そこから信号ひとつ過ぎたところで芸術館の地下駐車場のマークが見えてまいります。


高速バス
東京駅 八重洲南口バスターミナルのりばから 「常磐高速バス(赤塚又は茨大ルート) 水戸駅行き」で約100分、泉町1丁目下車、徒歩2分。
ホームページ
https://www.arttowermito.or.jp/
茨城県水戸市五軒町1-6-8
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