平塚市美術館では「湘南の日本画―院展、創画会の作家を中心に」を開催します。
開館30周年を迎えた平塚市美術館では所蔵品のデータベースを整理し、ジャンルごとにWEB上で公開する準備を進めています。今年度は日本画作品を公開するのに合わせ、主要なコレクションを展示します。
明治維新後に成立した日本画はたえず新たな表現を模索し続けてきました。さらに、第二次世界大戦後に叫ばれた日本画の危機を乗り越え、現在へと引き継がれてきました。今回は当館にゆかりのある湘南地方の日本画にスポットを当て、日本画の流れをご覧いただきます。当館の日本画コレクションは①大磯に居を構えた安田靫彦とその周辺の日本美術院の作家②晩年に大磯で過ごした創造美術の創立メンバー・山本丘人とその周辺の創画会の作家③日展などの美術団体や無所属の作家によるものです。彼らの作品を一堂に展示することにより、明治から現代までの日本画の多彩な表現をご紹介します。
展覧会をご覧いただいたあと、WEB上のデータベースを使い、作品について調べることも可能です。当館の日本画コレクションの魅力を存分にお楽しみください。