56人の巨匠、一挙集結!
本展は、日本有数の近代日本絵画コレクションを誇る、公益財団法人ひろしま美術館の所蔵作品から選りすぐった56人の作家による洋画と日本画の名作約70点で、明治から大正、昭和へ至る近代日本美術史の流れを学び、深く味わう展覧会です。草創期の洋画を牽引した浅井忠や黒田清輝、明治浪漫主義の旗手である青木繁や藤島武二、大正期の個性として異彩を放った岸田劉生、昭和期に黄金時代を築いた安井曾太郎と梅原龍三郎などの洋画を中心に、横山大観や平山郁夫など日本画の巨匠の作品もあわせて、珠玉の名画をお楽しみください。
彼らの残した作品は、明治、大正、昭和という時代を経るなかで、数々の災害や戦争に見舞われながらも現在に伝わり、みずみずしい輝きを放っています。そして作品には、近代の日本人が追い求めた理想や憧れの姿や形が表れています。描かれた当時に思いを馳せ、画家たちが作品に刻み込んだ苦悩や葛藤、そして喜びと幸福を感じ取っていただき、それが私たちの日常をほんのりと照らし出す癒しや希望の光となれば幸いです。