「縞は、人と空間との間に秩序を打ち立てる-」
ミシェル・パストゥロー(1993)『悪魔の布-縞模様の歴史-』(松村剛・松村恵理 訳)
縞模様は平行で交わることのない線によって構成される。
罪の縞、祝祭の縞、清潔の縞、粋の縞、休息の縞、人は何世紀にも渡り、その簡素な模様に意味を見出してきた。
昨今、目に見えないものの存在に脅かされ、変化した私たちの生活の中にも縞は存在している。それは、人と人とが一定の間隔を保ち列を成す光景だ。
人と空間とが交互に生み出す縞、この新しい秩序の模様を生み出してから1年が過ぎる。
いつか縞の色や柄の秩序が乱れ、融合する瞬間を私は待ち望んでいる。