棟方は油絵画家を目標にして上京し、独学で帝展入選を目指しました。昭和3年に初入選を果たし、この頃から板画を始めるようになります。国画会展に出品した《大和し美し》は、それを見た濱田庄司が驚愕して柳宗悦に紹介し、建設中の日本民藝館で購入することになりました。その後、河井寛次郎に引き合わせられたことで民藝運動の推進者達との交流が始まります。大原総一郎とは河井からの紹介で交流が始まり、棟方にとって非常に大きい存在でした。棟方志功記念館開館45周年企画として、棟方を育てた人々と棟方との関連を紹介するとともに、各氏に捧げた作品などを展示します。また、棟方が画業に励むきっかけとなったゴッホや、棟方を育んだ故郷への想いから生まれた作品も併せてご紹介いたします。