熊本に暮らす西本喜美子さんは、93歳となる今も現役のフォトグラファーです。
昭和3(1928)年に両親が農業指導をしていたブラジルで生まれ、8歳で帰国。女学校、美容学校を卒業したのち美容院をはじめますが、全国を巡業する弟達を追うようにして22歳で女子競輪選手の道へ。27歳で結婚を機に引退してからは子育てとパートタイムに力を尽くし、息子が主宰する教室で写真を始めたのは72歳になってからでした。カメラ好きだった夫から貰った重たいカメラとフィルムで写真を撮り始め、74歳の時にパソコンを購入、編集ソフトを駆使したデジタル写真や人目を引くポートレートが80代にして大きな注目を集めます。
本展では、西本喜美子さんによる写真約100点を紹介します。ユーモアあふれる自虐写真をはじめとする喜美子さんの世界をお楽しみください。