日本を代表する版画家・一原有徳の記念ホールができて、今年で9年目となりました。10年前に100歳という長寿で没した一原は、それまで現役作家として高い評価を受けてきました。本展では、明治・大正・昭和・平成の4つの時代を生き、独自の表現を貫いた一原を、あたらしく見つめなおします。
北海道・小樽の地で生涯制作を続け、日本版画の活況から地理的にも本質的にも距離をとり“現代版画の鬼才”と呼ばれた一原。人々を夢中にさせた発想力・実験精神と、一原が版画界に衝撃を与えた当時の時代的背景を、様々な視点からいま新たに体験してみましょう。
本展では、一原の制作道具や作品の「版」をはじめとした一原の世界の全貌を公開します。