2006年に発足した21世紀関西女性美術家連盟は、その後隔年で展覧会を開催し、本展で8回目になる。日本画、洋画、具象、抽象といったジャンルや技法の括りはなく、所属も経歴も区々で、普段は皆別々の活動基盤を持っている。唯一の共通点は、作品の圧倒的なクオリティの高さだ。優れた画家は、優れた鑑識眼を有しているものだが、その優れた眼が別の優れた画家を見出し惚れ込んで声を掛ける。そうして選り抜かれた者だけがここに集まっているのだ。途中に大きな世代交代も経つつ、徐々にメンバーは増え、今回は25名が出展する。そこへ行けば、「本物の秀作」に必ず出会える、そんな展覧会である。
川田都樹子(甲南大学教授)