タイトル等
形の在(あ)り処(か)
井上雅之展
会場
常陽藝文センター
第1会場■藝文ギャラリー
第2会場■藝文プラザ
会期
2020-12-02~2021-01-31
第1会場■藝文ギャラリー 前期:2020年12月2日(水)~12月26日(土) 後期:2021年1月5日(火)~1月31日(日)
第2会場■藝文プラザ 2020年12月2日(水)~2021年1月31日(日)
休催日
(但し毎週月曜日、12/6(日)、12/28(月)~1/4(月)は休館)
開催時間
AM10:00~PM5:45
観覧料
入場無料
主催者
公益財団法人 常陽藝文センター
協賛・協力等
beyond2020
概要
公益財団法人常陽郡文センターでは初土作家展シリーズ第268回として、「形の在り処 井上雅之展」を開催いたします。
やきものには制約となる工程が数多くありますが、陶芸家・井上雅之さんはその制約を常に新たな観点から捉え直し作品として提示します。素材を貼土だけに限らず、形作る道具、加工・焼成する技術や釉薬など、やきものを成立させるために必要な制作工程全てを俯瞰する独自のコンセプトでその可能性を追求しています。
井上さんは多摩美術大学で油彩画を学びますが、当時開設されていた講座で陶芸に出合い、掌の中で瞬時に形を現すロクロに新鮮な驚きと喜びを感じて夢中になりました。やがて自身の興味が、完成した茶碗や壷にはなく、手の働きかけに応えてロクロの上で変化する土との関係にあると気づきます。また、同時期にそれまで失敗と思っていた成形した作品の割れや欠片に改めて美しさを感じ、それらを積み重ねて構成し表しました。その作品は早くに画廊や美術館などから注目され、様々な場所での個展・グループ展で発表するようになります。
1995年、阪神談路大震災で井上さんは肉親を失い、故郷神戸の被災を目の当たりにして、造形することの意味を見失いかけます。しかし、突き付けられたこの現実に抗うように同年自立する大型作品を発表します。これを転機としてロクロを手放し、分割して成形、焼成し再び組み上げてボルトで繋ぐという方法を編み出します。2000年からはタタラ(板)づくりで箱型のパーツを成形し、それを積み重ねて増殖するような構造に展開しました。
近年は、主に段ボールで制作したマケット(雛形)を基に、井上さんが求める形のエッセンスを掬(すく)い取り、それをやきもので表す方法で制作しています。素材に触発されて手を加え、結果が形として眼前に現われ、その形を見て再び手を加える。「身体と素材の住還を繰り返し集積したものが作品になるのだ」と井上さんはいいます。
今展の第1会場前期は初期から2001年までの作品17点、後期は新作11点、第2会場では大作2点を展示いたします。
公益財間法人 常陽郡文センター
会場住所
〒310-0011
茨城県水戸市三の丸1-5-18 常陽郷土会館内
交通案内
水戸駅北口より徒歩8分
常磐自動車道水戸ICより約20分
北関東自動車道茨城町東ICより約18分
ホームページ
http://www.joyogeibun.or.jp/
茨城県水戸市三の丸1-5-18 常陽郷土会館内
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