札幌に生まれた三岸好太郎(1903~34年)は、31歳で急逝するまでエネルギッシュな創作活動を展開した日本近代洋画史上に残る画家の一人です。その三岸芸術を紹介する当館では、2018年度より、北海道ゆかりの優れた若い作家を紹介するシリーズ企画「mima-no-me #みまのめ」をスタートしました。
6回目となる今回は、写真、クレヨン画、版画、金工で活躍する4名の作家を紹介します。写真と刺繍糸を用いて詩情を表現する桑迫伽奈、クレヨンで空想的な世界を生み出す髙橋あおば、幾重にも重ねた木版画によって心象風景を摺り出す平野有花、なだらかな曲線を用いた鉄作品で柔らかさ、ぬくもりをテーマとする吉成翔子など、いずれも心象風景や詩情を独自の表現で追究し続けており、活躍の場を広げています。
なお本展は、道内の美術館がネットワークでつながり、若い作家たちへの活動の場の提供などによって、北海道全体がアートの舞台となることを目指す「アートギャラリー北海道」事業の一環として開催するものです。