このたび、奈良県立万葉文化館では特別展「マンガで語る古代大和Ⅲ 持統天皇をめぐる物語」を開催いたします。
一昨年、昨年と、当館では「マンガで語る古代大和」と題した一連の展覧会を開催し、里中満智子先生の『天上の虹』〈全23巻〉の原稿と、関連する歴史・考古学・文学資料を解説としてご紹介してきました。
3年目となる今回は、『天上の虹』の主人公 鸕野讃良皇女(後の持統天皇)の事績を里中満智子先生の原稿に沿って辿りつつ俯瞰的に紹介するとともに、持統天皇という人物が歴史上どのようなイメージで語られていたのかも検討します。
また、『天上の虹』の終盤では、『日本書紀』の編纂に関するエピソードが描かれています。本年は『日本書紀』編纂1300年の記念の年でもあるため、『天上の虹』に描かれたエピソードと関連する形で『日本書紀』の編纂およびその受容とイメージの形成に関する紹介も行います。