タイトル等
鳥取県ミュージアムネットワーク連携事業|鳥取県立博物館・米子市美術館共同企画|令和二年度 米子市美術館 常設(コレクション)展Ⅰ
生誕100年記念 岩宮武二 目前心後(もくぜんしんご)
会場
米子市美術館
第2展示室
会期
2020-09-06~2020-09-27
休催日
[水曜日休館]
開催時間
午前十時~午後六時
観覧料
観覧料330円
*15名以上の団体、Feel友の会・米子市歴史館友の会会員の方、鳥取県ミュージアムネットワーク加盟館の会員証・年間パスポートなどをご持参の方は270円
*大学生以下の方、70歳以上の方、障がいのある方(付添1名含む)及び米子市美術館後援会会員の方は無料
主催者
米子市、米子市教育委員会、一般財団法人 米子市文化財団 米子市美術館、鳥取県立博物館
協賛・協力等
協力:鳥取県ミュージアムネットワーク
概要
「目前心後」-目を前に見て、心を後ろに置け-
この言葉を好み、見えないものまでも写し取ろうとした米子市出身の写真家・岩宮武二[いわみや・たけじ/1920(大正9)年-1989(平成元)年]の生誕100年を記念し、米子市美術館と鳥取県立博物館のコレクションから作品を紹介、その仕事の一端をふりかえります。
少年時代の岩宮は、叔父で「米子写友会(よなごしゃゆうかい)」発起人であった村上誠三(むらかみ・せいぞう)の影響で写真に興味を持ちはじめました。1938(昭和13)年、郷里を離れ大阪で就職し、「ミツワ写真クラブ」に入会。そこで指導役を務めていた安井仲治(やすい・なかじ)らに見出され、1940(昭和15)年「丹平写真倶楽部」に移り、感性と技術を磨きました。終戦後は神戸で、当時珍しかったDPE(写真現像・焼付・引伸)店を開業。並行して写真雑誌に作品を投稿し、1951(昭和26)年『アルス写真年鑑』で準特選を獲得、関西写真界のホープとして将来を嘱望されました。しかしその矢先結核を患い、1953(昭和28)年療養のため米子へ帰郷。3年に及ぶ闘病の間も写真への情熱を失わず、同郷の杵島隆と互いを励ましあいました。療養中に自宅裏のマネキン工場で撮影した《マヌカン》が1954(昭和29)年富士フォトコンテスト・カラーの部で金賞、《炭鉱夫》がモノクロ・プロの部で銅賞を獲得。さらに翌年、大阪・心斎橋に「岩宮フォトス」を設立し、広告写真にも進出。
その一方で、哀感漂う冬の孤島を取材した『佐渡』や、日本の伝統的造形美を博物誌的に捉えた『かたち 日本の伝承』など写真集を次々と発表。撮影対象は多岐にわたり、山陰から東北まで日本海の風物ときらめく四季を写した『日本海』、アジア各国の仏跡を巡り晩年のライフワークとして結実させた『アジアの仏像』まで、生涯に30冊以上の写真集を残しました。
本展では初期作品をはじめ、代表作《佐渡》《かたち》《日本海》のシリーズを中心に、印画紙をアルミニウムに置き換えた実験作《アル・フォト》など約60点を展示。これまで郷里で紹介される機会の少なかった、岩宮のシャープで端正な作品世界をぜひご覧ください。
イベント情報
ギャラリートーク(学芸員による展示解説)
日時:9月12日(土)午後2時~
会場:米子美術館 第2展示室
会場住所
〒683-0822
鳥取県米子市中町12
交通案内
[JRをご利用の方へ]
・JR米子駅から徒歩で約15分 (約1キロメートル)。

[バスをご利用の方へ]
・米子駅前バスターミナルから各方面行きのバスにご乗車の場合は、市役所前バス停 で下車してください。
※松江線のバスを除きます。

[お車をご利用の方へ]
・米子自動車道米子インターチェンジから市街地方面へ約20分です。
ホームページ
http://www.yonagobunka.net/y-moa/
鳥取県米子市中町12
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