タイトル等
アーティスト・プロジェクト#2.05 スクリプカリウ落合安奈
Blessing beyond the borders-越境する祝福-
会場
埼玉県立近代美術館
1階展示室ほか
会期
2020-10-24~2021-02-07
会期変更
休催日
月曜日(ただし11月23日、1月11日は開館)、および12月28日(月)-1月5日(火)
開催時間
10:00~17:30
(展示室への入場は17:00まで)
観覧料
一般200(120)円、大高生100(60)円
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と障害者手帳をご提示の方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。
※MOMASコレクションもご覧になれます。
※企画展観覧券をお持ちの方は、あわせてご覧になれます。
概要
本展全体に対する「越境する祝福」というタイトルは、出品作でもある「Blessing beyond the borders」(2019年制作)から名付けている。この大型インスタレーション作品では、過去に鎖国状態を経験した日本とルーマニアという遠く離れた二つの国の、土着の祭りや風習の映し出す景色が、二重螺旋状に空間に浮かび上がる。そしてそれらは、触れ合わずとも重なり合いながら旋回を続け、新しい光景を描き出す。また、作品空間に響き渡るこれまで訪れた土地の音に、今回の展覧会に合わせて、会場であり作者の出身地でもある埼玉県の土地の音を新たに組み込む。
もう1つの出品作の「骨を、うめる-one's final home」(2019年制作)では、「土地と人の結びつき」というテーマから発展した「人はどこに自分の骨をうめるのか」という問いから、人々の中に眠る「帰属意識」に焦点を当てている。
2019年ベトナムにて、江戸時代に鎖国政策に翻弄されながら異国の地で永い眠りについた、ある一人の日本人の墓と出会った。墓は、日本の方角の北東10度に向けて建てられている。また墓の主は、鎖国政策によりベトナムのフィアンセとの仲を引き裂かれたものの、海を越えて会いに行く姿が言い伝えとして残されている。一つの墓の存在から、国策や、時に人々を隔てる国という境界を越えていく個人の想いについて考えさせられる。また本展では、墓の主の生まれた土地とされる長崎県で行った、国際結婚の歴史調査に基づく新作の発表も予定している。
この二つのインスタレーション作品に象徴される、「鎖国と国際結婚」から見えてくる、隔たりを生むものと、逆にそれを越えてゆくものが、今回の展覧会の重要なテーマとなっている。そしてこのテーマから、「越境する祝福」の姿を探る最中に、COVID-19によるパンデミックが発生した。それと同時に、過去の出来事として向き合っていた「鎖国」が、現実のものとして起こることとなる。
現在進行形の世界的な鎖国状態の中で、改めて対岸を想うことを問う作品として、2015年から世界各地の海辺で展開しているシリーズの「The backside over there」を展示する。海の写真を貼りこんだ壁状のこの作品では、海の持つ人々の移動を「阻む」側面と、潮流や浜への打ち上げによって出会うはずのなかったものを「つなぐ」という両面性を表している。鑑賞者が壁の前で写真を撮ると、実際に遠い土地の海辺で撮られた景色と同じ所に立っているように、空間的差異を越えてイメージ上でつながるような経験が生まれる。本展も会期延期を余儀なくされた中で、今の状況から見えてくる「越境する祝福」とは何なのだろう。目に見えない恐怖から、差別や、社会的・国際的な貧富の差による問題など、壁を形成する動きや分断を招くものが、これまで以上に目に見える形で現れている。いま、改めて立ち止まって考えるべき時が来ている。一生に一度あるかどうかという世界的な困難を乗り越えようとする現在において、そうした問題に時間をかけて向き合っていくことの中に、人々が国やコミュニティー間に起こる摩擦や利害関係を超えて同じ喜びを分かち合うことができる、「越境する祝福」が訪れる可能性があるのではないだろうか。
イベント情報
※関連イベントについては、当館ホームページをご覧ください。
ホームページ
https://pref.spec.ed.jp/momas/artistproject205
会場住所
〒330-0061
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
交通案内
■ JRをご利用の場合
JR京浜東北線 北浦和駅西口より 徒歩3分 (北浦和公園内)
JR東京駅、新宿駅から北浦和駅まで、それぞれ約35分

■ バスをご利用の場合
国際興業バス、西武バスとも 北浦和駅西口前下車 徒歩3分
ホームページ
http://www.pref.spec.ed.jp/momas/
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索