ガラスと光は、密接な関係にあります。技法を駆使して生み出された形や質感、ガラスの中の空間は、光と結びつくことで強調され、作品の印象を一変させます。光は、ガラスという素材の表情を引き立てる重要な要素の一つなのです。また、ガラスが光を反射拡散、あるいは内部に留めることで、手で触れることのできない光の存在を私たちに意識させます。ある時は眩しく、またある時は柔らかく、ガラスを通して見る光は多彩であり、ガラスは光を演出する装置のようでもあります。互いの存在を引き立たせる関係性をいかして生み出される造形は、見る者の感覚を揺さぶり、これまで気づかなかった新たな思考をもたらすことでしょう。光とガラスとによって浮かび上がる作品世界をご覧ください。