1945年、長崎県佐世保市に生まれた正村タカシは、熊本大学教育学部で美術を学んだのち、熊本県内の中学校に美術教師として勤めました。教鞭を執りながらも精力的にキャンバスに向かい、1980年代からは子どもの多面性をユーモアとともに捉えた作品を描き続けています。正村ならではの優れた洞察力と深い愛情によって普遍的な存在へと昇華された子どもたち。作品からは未来を担う子どもたちの存在を祝福する正村の素直な気持ちが伝わってきます。本展では1970年代から近作までの油彩画14点と、変わらぬ風景に魅了され15年前から通う門司港を描いた水彩画約20点を展示します。