作家の来日ができなくなってしまったため、時期未定延期とします。
開催時期が決まりましたら改めてご案内いたします。
この度、ベルリンで活動する2人の日本人女性アーティスト、淺野夕紀と池田ルナによる展覧会を開催いたします。2人は2016年より活動拠点を日本からドイツへ移し、国内外で作品制作・発表を精力的に発表し続けています。世界中から多くのアーティストが集う都市として知られるベルリンで生活しながら、多種多様な人々と触れ合い、自身のアイデンティティや美術活動の考察と追求を継続しています。淺野は2011年~2015年までKOBE STUDIO Y3のスタジオアーティストとして展覧会やワークショップなど意欲的に活動していました。彼女は日本に居た頃に持っていた「美術とはこうあるべきだ」という概念が、ベルリンで人々と交流する中で、それぞれが自分なりに人生とアートを楽しみ、真剣に向き合う姿を見て、自分が作っていた境界線というものが、ばかばかしく思えてきたと言います。その表現の自由こそがアートの醍醐味であると根本的な考えに気付かされます。もう一人の出品作家、池田ルナも淺野の考えに影響を与えた1人であり、淺野とは対照的に思うままにキャンバスに鮮やかで力強いイメージを描いてきました。そんな彼女も、考え方や作風も真逆で、静寂的で独特な世界観をまとう淺野のインスタレーション、絵画などを目にし、新たな世界に出会ったと言います。
「ZWEI(ツヴァイ)」とはドイツ語で数字の”2″を意味します。KOBE STUDIO Y3の2つのギャラリースペースで、2人の異なる視点と内側から映し出される世界を絵画と立体作品に変換し展示いたします。また、当ギャラリーで一週間の滞在期間中、個々の平面作品のほか、2人による粘土彫刻の合作も制作予定です。彼女たちの作品をご覧いただき、少しでもアートへの親しみ、そして表現の自由と解放を感じていただける機会になればこの上ない喜びです。