このたび、2019年に西伊豆町へガラス造形作品がまとまって寄贈され、新たな作品が黄金崎クリスタルパークのコレクションに加わることとなりました。現代ガラスの美術館として、小規模ながら長年活動を継続してきた当館への、温かいご支援でもあり、これを受けて、その新収蔵作品による現代ガラスの企画展を開催いたします。それらの作品は、主に日本の現代ガラス作家たちによるもので、ベテランから中堅まで幅広い世代に亘っています。ほとんどが2000年以降に制作されたもので、作品に用いられている主たる技法は、吹きガラスに代表されるホットワーク、電気炉を用いるキルンワーク、常温のガラスを扱うコールドワークとバランス良く多岐にわたり、各作品の様式も実に多種多様です。当館収蔵のコレクションが、より一層、豊かで魅力あるものとなることに違いないでしょう。新しく収蔵されたガラス造形作品が一堂に展示されるこの機会に、更に多くの皆様に当展をご覧いただけましたら幸いです。