大徳寺(京都市)の塔頭(たっちゅう)聚光院(じゅこういん)は、戦国時代の武将三好長慶(みよしながよし)の菩提を弔うために永禄9年(1566)に創建。その方丈を飾る襖絵46面は、桃山時代を代表する画家 狩野永徳(かのうえいとく)とその父 松栄(しょうえい)によって描かれました。本展では、国宝に指定され、通常は非公開となっているこれらの襖絵を、方丈の建築にあわせた立体的構成で全点一堂に展示。永徳24歳の時の作とされる《花鳥図》と《琴棋書画図(きんきしょがず)》の力強く颯爽とした筆遣いを間近でご鑑賞いただける、初の試みの展覧会が実現します。また、千利休の墓碑があり、三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)の菩提所でもある聚光院および利休ゆかりの作品、茶道具や創建期の関係資料もあわせて展示、同寺が歴史と文化に果たした役割を広く紹介いたします。その他、本年、聚光院伊東別院に寄贈された千住博筆の襖絵の一部も展示いたします。