タイトル等
李 暁剛展
-存在のむこう側-
会場
丹波市立植野記念美術館
会期
2019-09-07~2019-10-20
休催日
月曜日は休館
ただし、9月16日、23日、10月14日は開館。9月17日、24日、10月15日は休館
観覧料
一般600円、大学・高校生300円、中・小学生150円、ココロンカード利用可、まなびすとカード利用可
団体割引(20名様以上 一般450円、大学・高校生200円、小学生100円)
■ 関西文化の日 観覧無料開放[2019年9月16日(月)]
主催者
丹波市教育委員会、丹波市立植野記念美術館
協賛・協力等
後援 神戸新聞社、朝日新聞神戸総局、毎日新聞神戸支局、読売新聞豊岡支局、産経新聞豊岡支局、丹波新聞社、サンテレビジョン、ラジオ関西
概要
当館では、これまで館蔵作品を中心に李 庚、陳 允陸など伝統的中国画の流れを汲み現代中国及び日本の画壇で活躍する作家の紹介をしてきました。それと併せて現代中国の画壇を理解する上では西洋画(油画)での表現方法を追求する潮流も見逃せないもので、そのなかでテンペラと油彩の混合技法を用いて2000年当時、すでに広く注目を集めていた 李 暁剛を当館において採り上げ、紹介いたしました。

李暁剛は1958年北京に生まれました。文化大革命の余韻が残る1980年代前半に入学した北京解放軍芸術大学絵画科では、ロシアのアカデミックな美術教育に基づく「社会主義リアリズム」と徹底的な写実表現を学んだといいます。そこでは自己の内面表現や個性が評価されない傾向にあったことも後に述懐しています。

卒業直後から中国美術展などで入賞を重ね、北京オペラ劇場で舞台設計を担当しながらパリ美術大学において西洋画の基礎を学んでいます。1988年に福岡県立美術館で開催された「中国油画展」への出品を経て1989年に渡日し、1993年からは制作の傍ら大阪教育大学大学院で前田律夫教授のもとでテンペラを研究しています。その後は小磯良平展での入選をはじめ白日会展や日展などで着実に実績を重ね、日展では審査員を務めています。

李の絵画表現については、テンペラの技法を使用した初期のチベットを中心とした中国少数民族をはじめとする作品の精緻な写実に基づく人物描写には、渡日後に接したA.ワイエスやスペイン・リアリズム、高山辰雄に大きな影響を受けたと自身は語っています。また、塩田昌弘は、特に人物画において、小磯良平展入賞作品の「海からのメッセージ」以降に多用される、主要モチーフの写実性とその背景の抽象性に注目し、中国工筆画と写意画の伝統を李独自の視点で止揚し表現したものとも指摘しています。

李は現在では、2001年に描かれた世界最大級のテンペラ画とされる大阪天王寺の古刹一心寺の高さ10m×幅25mの大壁画「雪山弥陀三尊図」で試みられた点描による描写をさらに推し進め、本展にも出展されている「ベンチ」、「猫」、「モデルB」など従来の写実表現に囚われない力強い筆触の作品も次々と発表しています。

前回展から20年を経て、白日会展や日展をはじめ着実に実績を重ね、また、北京中央美術学院などでヨーロッパ古典絵画について繰り返し研鑽を重ねながら、迫真の写実と抽象性が組み合わされた独自の視点とともに、中国少数民族を丹念に、また独特の感性で描きあげ、「ラブラン寺の僧侶たち」にみる淡々と、しかし力強く積み重なる日々の営みの一瞬の輝きを切り取る技術など、一層深まった李ならではの作品世界を紹介します。
イベント情報
開幕記念行事 令和元年9月7日(土曜日)
開幕式・ギャラリートーク
時間 午後1時30分より
会場 植野記念美術館 2階 エントランスホール及び展示室
講師 李 暁剛
参加費 無料 ※ただし、観覧料が必要

講演会「中国近代絵画の展開と李暁剛の世界」 令和元年9月29日(日曜日)
時間 13時30分開始
会場 植野記念美術館 2階 研修室
講師 塩田 昌弘 氏(元大手前大学教授・元エンバ中国近代美術館館長)
予約 電話にて受付(定員100名)
参加費 無料 ※ただし、観覧料が必要
関西文化の日 9月16日(月・祝)は関西文化の日協賛で入館料が終日無料です。

赤ちゃんからの美術鑑賞ツアー vol.6
すいこまれそうな 写実絵画のせかい 9月18日(水曜日)/10月3日(木曜日)
昨年度から開催している、「親子のための美術館体験イベント」の名前を変更し、開催します。
時間 各回、10時~11時(9時45分受付開始)
対象 0歳から5歳までの未就学児とその保護者
予約 お電話にてお申し込み下さい。(定員 各回10組)
参加費 無料 ※ただし、観覧料が必要
ホームページ
https://www.city.tamba.lg.jp/site/bijyutukan/risyaogannten.html
会場住所
〒669-3603
兵庫県丹波市氷上町西中615-4
交通案内
◆JRをご利用の場合
● 福知山線 「柏原」駅、または「石生」駅下車 (大阪から約80分)
● 駅前より 神姫グリーンバス「佐治」行き
乗車約20分 「美術館前」で下車すぐ
(運行本数が限られていますのでバスの時刻表をご確認ください。)
● 柏原駅、石生駅よりタクシーの便もあります。

◆高速乗合バスをご利用の場合
● 全但高速乗合バス
「城崎・豊岡」⇔「神戸」
「浜坂・湯村」⇔「神戸」
「城崎・豊岡」⇔「大阪」
「浜坂・湯村」⇔「大阪」
大阪・神戸から約80分。いずれも「氷上」停留所下車、徒歩約5分
1か月前より予約ができます。
● 阪急観光バス
湯村温泉線「氷上」下車、徒歩約5分

◆自動車をご利用の場合
● 舞鶴若狭自動車道 春日IC分岐を北近畿豊岡自動車道へ、
氷上IC出口を左折、青垣・朝来方面へ、氷上交差点を左折。
氷上ICからは約5分。
● 播但連絡道路 和田山IC分岐を北近畿豊岡自動車道へ、
氷上IC出口を左折、青垣・朝来方面へ、氷上交差点を左折。
氷上ICからは約5分。
● 中国自動車道・滝野社ICより国道175号を北へ約40分。
稲継交差点を左折、青垣・和田山方面へ、氷上交差点を左折。
稲継交差点から約10分。
ホームページ
https://www.city.tamba.lg.jp/site/bijyutukan/
兵庫県丹波市氷上町西中615-4
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