ワコウ・ワークス・オブ・アートではこの度、2019年7月27日(土)から9月14日(土)まで、ミリアム・カーンの4度目となる個展『angst vor zu schon 美しすぎることへの不安』を開催する運びとなりました。近年描かれた新作7点に、90年代に描かれた初期の作品を加えた、約20点の油彩画作品を展示致します。
ミリアム・カーンは、スイスを代表する女性アーティストとして、欧州を中心に国際的な活躍をしてきました。70年代に興ったフェミニズムやパフォーマンス・アート、反核運動などの社会的な動向に影響を受けたカーンは、ドローイング作品の制作からアーティスト活動を開始します。その後、79年から80年の冬に、屋外の建物に直接描いたドローイング作品《my woman-ness is my public part 私の女性性は、パブリックな部分だ》で国際的に注目され、以来、活動の場を拡げていきました。カーンはこれまでに、大きな布を床に拡げて黒鉛で描いたドローイング作品や、色彩豊かな水彩作品の「atombombe 原子爆弾」のシリーズ、そして写真や彫刻といった、さまざまな表現方法で制作を続けています。