本展は、“動く作品”にスポットをあて、その作品がどのような仕組みで構成されているのか、動くアートの秘密と歴史を紐解いていく体験型の現代美術展です。人は昔から“動く映像”を求めていました。一番身近に知られているのが「パラパラ漫画」です。子どもの頃、教科書やノートの端に絵を描いてめくって遊んだことのある人は多いのではないでしょうか。また、円盤やカードの両面に絵を描きクルクルと素早く回転させることによって、2つの絵が重なり1つに見える「ソーマトロープ」は1820年代に発表されたといわれ、子どものおもちゃとして古くから親しまれてきました。本展では、このような“動くアート”に着目し、現在の映像やアニメーションの中に脈々と生き続けている古くからの原理や最新式のアートの不思議を楽しみながら鑑賞者の皆さんに体験してもらうことを目的として開催します。不思議とワクワクがたくさん詰まった“動くアート”をお楽しみください。