美しいフォルムや、温かみのあるやわらかな光が魅力のデンマークの照明。そのデザインは、冬の厳しい寒さの中、光の乏しい時間が長いデンマークの暮らしを豊かにすべく育まれてきました。
本展では、照明の実物展示に加え、デンマークで実際に照明が使われている様子を捉えた写真、デザイナーのドローイング、照明器具の断面光模型などを展示します。デンマークにおける照明のデザインを形作っている思想や、文化、歴史、照明器具の構造にスポットをあてることで、灯りをデザインすることの面白さや、美しさに触れることのできる展覧会となっています。また、デンマークの照明デザインには日本の影響もみられることから、日本の灯り文化についてもご紹介します。
今回の展覧会が、デンマークの灯りの文化を学ぶとともに、残念ながら失われてしまったかに思える私たちの灯りの文化を見直す機会になれば幸いです。
企画:九州産業大学 小泉隆研究室・灯り展実行委員会、九州産業大学美術館 協力:ルイスポールセン、レ・クリント、スキャンデックス、パンドル、デニッシュインテリアス、アルテック、リルノルディック、江戸灯りの民藝館