スマートフォンは当然なく、電話さえも一般的でなかった時代。街に出ることがネットワークを生み出す唯一の手段だった時代。彼らは同じ街に集い、暮しはじめ、日々街の中で、人、人、人、そしてまた人と出会っては芸術談議を交わし、彼らにとっての芸術を仲間とともに探求しました。街の人たちもまた、芸術家を受け入れ、芸術を愛しました。そこに沸き起こった目に見えない場の力に背中を押されるかのように、芸術家たちは筆を走らせ、創作に没頭したのです。
本展は、パリ、池袋の芸術家たちが集って暮らした街と、私たちが暮らすここ、福岡の天神中州エリアを中心に取り上げます。それぞれの地で活躍した芸術家の名作約30点とともに、街と芸術家の関わりをご紹介します。
「街」がなければ生み出せなかった、熱くて濃い芸術ワールドにようこそ。